背景削除APIを比較:入力方法、上限、選び方

remove.bgとそのLeonardo.Aiへの移行から、セルフホストできるオープンソースのモデルまで、6つの背景削除APIを並べて比較します。自分のコードに合うものを決める細かな違いもまとめました。

2026年10月28日 更新 · 8分で読めます

手順は不要:ワンクリックで背景を削除できます。 画像をアップロード

背景削除APIは、遠くから見るとどれも似ています。APIキーを付けて画像をPOSTすると、切り抜きが返ってきます。本当に重要な違いは、実際に組み込んでみて初めて見えてきます。画像はどう送るのか。どの形式で返ってくるのか。入力はどこまで大きくできるのか。処理に時間がかかる画像はどうなるのか。そして、提供元がプランを変えたとき、自分の連携はどうなるのか。

このガイドでは、開発者が今使っている6つの選択肢を比較します。remove.bg(とLeonardo.Aiにある後継)、Photoroom、Clipdrop、Picsart、rembgでのオープンソースモデルのセルフホスト、そしてremovebackground.devです。以下の情報はすべて各提供元の公式ドキュメントに基づき、2026年10月に確認したもので、出典にリンクを載せています。ドキュメントに記載がない項目は、推測せずに表にそう書いています。料金はあえて載せていません。頻繁に変わるうえ、確かめられる確実な場所は各社の料金ページだけだからです。

比較表

remove.bgLeonardo.Ai(remove-bgモデル)PhotoroomClipdropPicsartrembg(セルフホスト)removebackground.dev
エンドポイントapi.remove.bg/v1.0/removebgcloud.leonardo.ai/api/rest/v2/generationssync(非同期版もあり)sdk.photoroom.com/v1/segmentclipdrop-api.co/remove-background/v1api.picsart.io/tools/1.0/removebg自分のサーバー(rembg s)removebackground.dev/v1/remove
認証X-Api-KeyヘッダーBearerトークンx-api-keyヘッダーx-api-keyヘッダーX-Picsart-API-Keyヘッダー既定ではなし。自分で追加x-api-keyヘッダー
ファイル送信可(image_file)アップロード済み画像のIDで可(image_file)可(image_file)可(image)可可(image_file)
URL送信可(image_url)可このエンドポイントでは不可記載なし可(image_url)可可(image_url)
base64送信記載なし可可(image_file_b64、JSON)記載なし記載なし記載なし可(image_file_b64、JSON)
入力形式APIページに記載なし記載なしPNG、JPEG、WebP、HEICPNG、JPG、WebPJPG、PNG、WebP、TIFF、BMP、MPO、MJPEG、HEIC記載なしJPG、PNG、WebP
出力形式PNG、JPG、WebP、ZIP(カラー画像とアルファマット)PNG、JPG、WebPPNG、JPG、WebPPNG、WebP、JPGPNG、JPG、WebP。切り抜きまたはマスクPNGPNG、JPG、WebP。切り抜き、RGB、アルファマスク
サイズ上限JPG、WebP、ZIPは出力50 MPまで。PNGは10 MPPNG出力は10 MPまでファイル50 MB、長辺6,000 pxファイル30 MB、25 MPファイル100 MBRAM、VRAM、待てる時間次第ファイル25 MB。25 MP超の入力は縮小。出力は1辺6,000 pxまで
結果の返り方レスポンスに画像同期:結果URLかbase64を含むJSON(タイムアウト約27秒)。非同期:生成IDとポーリングまたはWebhookレスポンスに画像レスポンスに画像結果URLを含むJSON、24時間保持レスポンスに画像レスポンスに画像。約55秒を超えるとジョブID(202)。最大100件のURLを扱うバッチエンドポイント
既定のレート制限1分あたり500枚、メガピクセル数で換算ページに記載なし1分あたり60枚1分あたり60リクエスト数値の記載なし。レスポンスヘッダーで通知なし(自分のハードウェア次第)1分あたり60リクエスト
公式ツールCLIとRuby gemREST APIドキュメントJavaScript、Node.js、Python、iOSのコードサンプル記載なしPostmanコレクション、CLIPythonライブラリ、CLI、HTTPサーバー、DockerOpenAPI 3.1スキーマ、MCPサーバー、n8nノード

目立つ点が2つあります。1つ目は、入力方法の違いが思ったより大きいことです。Photoroomの背景削除エンドポイントはファイルとbase64を受け付けますがURLは不可、Clipdropはファイルのアップロードしか記載がなく、Picsartとremove.bgはファイルとURLを受け付けます。画像がすでにCDNにあるなら、URL入力でダウンロードと再アップロードの手間を省けます。2つ目は、サイズ上限の単位がばらばら(ファイルサイズ、メガピクセル、長辺のピクセル数)なことです。自分の画像に当てはまる単位で確認しましょう。

remove.bgと、Leonardo.Aiへの移行

remove.bgはこの中で最も実績が長く、多くのツールやプラグインがこのAPIの上に作られてきました。エンドポイントはimage_fileかimage_urlを受け付け、X-Api-Keyヘッダーで認証し、PNG、JPG、WebP、またはカラー画像と別のアルファマットを含むZIP(自分で合成する)を返します。ドキュメントによると、出力はJPG、WebP、ZIPで50メガピクセルまで、PNGで10メガピクセルまでです。既定のレート制限は1分あたり500枚で入力サイズに応じて換算され、超えるとHTTP 429が返ります。課金はクレジット制で、毎月いくらかの無料呼び出しがあります。

大きなニュースは、セルフサーブAPIの終了です。remove.bgの運営元は、単体のremove.bgサイトとセルフサーブAPIが2026年12月1日09:00(CET)に終了し、背景削除はLeonardo.Ai(Canvaグループ)に移ると発表しました。remove.bgのAPIページ自体にも、2026年12月1日から背景削除はLeonardo.Aiに移ると書かれています。移行はキーを差し替えるだけでは済みません。LeonardoのAPIはBearerトークン、別のエンドポイント、JSONのリクエストボディを使い、画像はアップロード済み画像のID、URL、base64のいずれかで渡します。

Leonardoのremove-bgモデルには、単一画像向けに推奨される同期エンドポイントがあり、結果URLかbase64データを含むJSONを返し、約27秒でタイムアウトします。バッチや大きな画像向けの非同期エンドポイントは生成IDを返し、ポーリングかWebhookで結果を受け取ります。出力はPNG、JPG、WebPで、PNGは10メガピクセルまでです。それ以上で透過が必要な場合、LeonardoのドキュメントはWebPを勧めています。

既存のremove.bgのコードをそのまま使いたい場合、removebackground.devはhttps://removebackground.dev/v1.0/removebgでremove.bg互換のエンドポイントを提供しています。remove.bgのパラメーター名と同じX-Api-Keyヘッダーを受け付けるので、変更はエンドポイントのURLとキーだけです。移行ガイドに、対応しているオプションとレスポンスの違いをまとめています。

Photoroom

Photoroomは専用のRemove Background API(POST /v1/segment)と、より幅広いImage Editing APIを提供しています。背景削除エンドポイントは、画像をマルチパートのimage_fileアップロードか、JSONボディ内のbase64(image_file_b64、data:接頭辞なし)で受け取ります。URLは受け付けません。Photoroomのドキュメントは、先に画像をダウンロードするか、URLオプションがあり課金体系の異なるImage Editing APIを使うよう勧めています。

PNG、JPEG、WebP、HEICを受け付け、PNG(既定)、JPG、WebPを返します。ファイルは50 MB、長辺6,000ピクセルまでで、パフォーマンスのためには25メガピクセルが推奨です。既定のレート制限は1分あたり60枚で、超えると429が返ります。キーの先頭にsandbox_を付けると有効になるサンドボックスモードでは、テスト用に透かし入りの結果が返ります。呼び出しごとに課金されます。現在の料金はPhotoroomの料金ページで確認してください。

Clipdrop

Clipdropの背景削除APIは現在Jasperの一部で、image_fileを付けたマルチパートのPOST 1回で使えます。PNG、JPG、WebPを30 MB、25メガピクセルまで受け付け、入力と同じサイズの画像を返します。既定はPNGで、acceptヘッダーで指定すればWebPかJPGになります。成功した呼び出し1回で1クレジットを使い、残高はx-remaining-creditsヘッダーで返ります。既定の上限はキーごとに1分あたり60リクエストです。

開発用には、ログイン後に100件の無料クレジットを受け取れます。URLとbase64の入力は記載がないので、ファイルをアップロードする前提で考えましょう。

Picsart

PicsartのエンドポイントはPOST https://api.picsart.io/tools/1.0/removebgで、キーはX-Picsart-API-Keyに入れます。ファイル(image)か公開されているimage_urlを受け付け、入力形式はこの中で最も幅広く、JPG、PNG、WebP、TIFF、BMP、MPO、MJPEG、HEICに100 MBまで対応します。出力はPNG、JPG、WebPから選べ、切り抜きかマスクを選べるほか、差し替え用の背景画像も指定できます。

ほかと違い、Picsartは画像そのものではなく結果のURLを含むJSONを返し、結果は24時間取得できます。画像ごとにリクエストが1回増えますが、リンクを渡すだけでよい場合には便利です。レート制限の数値は公開されていません。レスポンスにはX-Picsart-Ratelimit-*ヘッダーが付き、超えると429が返ります。

セルフホスト:rembgとBiRefNet

rembgはMITライセンスのツールで、オープンソースの背景削除モデルをPythonライブラリ、CLI、HTTPサーバー、Dockerコンテナとして動かせます。rembg s --port 7000でサーバーが起動し、POST /api/removeはアップロードされたファイルを、GET /api/remove?url=...はURLから取得した画像を処理します。Python 3.11から3.13が必要で、CPU、NVIDIAのGPU(CUDA)、AMDのGPU(ROCm)で動きます。

ソフトウェアは無料ですが、ハードウェアは自分で運用し費用を払います。また、モデルのライセンスはrembg自体のライセンスとは別です。既定のモデルであるBRIAのRMBG-2.0は、商用利用に有料の契約が必要です。BiRefNetはrembgではbirefnet-generalなどのバリエーションとして使え、MITライセンスです。制約の少ないライセンスで、柔らかく整った輪郭がほしいときによく選ばれます。セルフホストが向いているのは、画像を自社のインフラの外に出せないとき、空いているGPUがすでにあるとき、または処理量が多く画像ごとの課金よりサーバーのほうが安くなるときです。Pythonでの一括処理ガイドでは、rembgのセットアップ、モデルの選び方、再開できるスクリプトを解説しています。

removebackground.dev

これは私たちのAPIなので、売り込み抜きで機能だけを説明します。POST https://removebackground.dev/v1/removeはx-api-keyヘッダーで認証し、マルチパートのimage_file、JSONのimage_url、image_file_b64のbase64、または画像の生バイトを受け付けます。JPG、PNG、WebPを25 MBまで受け付け、PNG、JPG、WebPを返します。透過した切り抜き、単色の背景、アルファマスクから選べ、サイズはプレビューからフル解像度まで、被写体に合わせたトリミングも可能です。

ほとんどの画像は同じレスポンスで返ります。約55秒を超える場合、APIは202とジョブIDを返すので、再アップロードせずにポーリングします。POST /v1/batchは最大100件の画像URLを1つのジョブとしてキューに入れます。Idempotency-Keyヘッダーを使えばリトライで二重課金されず、既定のレート制限は1分あたり60リクエスト、仕様はOpenAPI 3.1で公開しています。新規アカウントには50件の無料クレジットが付き、成功した画像1枚につき1クレジット、失敗した画像は無料で、結果は48時間後に削除されます。

最小限のリクエスト

上のAPIはどれも同じ形をしています。これはremovebackground.devへの1回の呼び出しで、透過PNGを保存します。

curl -f -X POST https://removebackground.dev/v1/remove \
  -H "x-api-key: $REMOVEBG_API_KEY" \
  -F image_file=@photo.jpg \
  -F format=png \
  -o no-bg.png

-fを付けると、JSONのエラー本文をno-bg.pngとして保存する代わりに、cURLがエラーで終了します。本番では、202のステータスも確認しましょう。その場合、本文は画像ではなくジョブIDです。Photoroom、Clipdrop、remove.bgも同じ形で、マルチパートのimage_fileフィールドとAPIキーのヘッダーを使い、URLだけが違います。Picsartはimage_fileの代わりにimageを使い、結果へのリンクを含むJSONを返します。

選び方

機能の一覧ではなく、自分の条件から考えましょう。

  • 画像がすでにオンラインにある。 URL入力のあるAPIを選びます。remove.bg(2026年12月1日まで)、Picsart、Leonardo.Ai、removebackground.dev、またはセルフホストのrembgサーバーです。PhotoroomのsegmentエンドポイントやClipdropでは、ダウンロードして再アップロードすることになります。
  • ブラウザやモバイルアプリからbase64で受け取る。 Photoroom、Leonardo.Ai、removebackground.devはそのまま受け付けます。
  • 入力がiPhoneのHEICやTIFF。 PhotoroomとPicsartはHEICに対応し、PicsartはTIFFとBMPも受け付けます。それ以外では先に変換しましょう。
  • とても大きな出力が必要。 正確な上限を確認しましょう。remove.bgはJPGとWebPで50 MPまで、Photoroomは長辺6,000 pxまで、Clipdropは25 MPまでです。
  • 一度に数千枚を処理する。 レート制限とバッチ対応を確認しましょう。バッチエンドポイントや、ポーリングやWebhookを使う非同期ジョブがあれば、数百の並列接続を管理せずに済みます。
  • 既存のremove.bg連携がある。 2026年12月1日までに決めましょう。Leonardo.AiのAPI向けに書き直すか、別の提供元向けに書き直すか、remove.bg互換のエンドポイントにコードを向けるかです。
  • 画像を自社のサーバーから出せない。 用途に合うライセンスのモデルでrembgをセルフホストし、GPUと保守の費用を見込みましょう。
  • 自分の画像での品質。 これはどの表にも答えがありません。代表的な画像20から50枚(髪の毛、ガラス、白い背景の白い商品、コントラストの低いもの)を候補の上位2、3社で処理し、暗い背景と明るい背景で100%に拡大して比べましょう。

どれを選ぶにしても、APIキーはサーバーに置き、ブラウザやアプリのコードには入れないでください。また、結果は受け取ったらすぐ保存しましょう。1、2日で削除する提供元がいくつかあります。

よくある質問

無料の背景削除APIはありますか?

無制限のものはありません。removebackground.devは新規アカウントすべてに50件の無料クレジットを付け(画像1枚につき1クレジット、失敗した画像は無料)、Clipdropは開発者が100件の無料クレジットを受け取れ、Photoroomには透かし入りの結果を返すサンドボックスモードがあります。rembgでオープンソースのモデルをセルフホストする場合、ソフトウェアは無料ですが、サーバーは自分で運用し費用を払います。また、rembgの既定のモデルを含め、商用利用に有料ライセンスが必要なモデルもあります。

remove.bgのAPIは終了するのですか?

remove.bgの運営元は、単体のremove.bgサイトとセルフサーブAPIが2026年12月1日09:00(CET)に終了し、APIはLeonardo.Aiに移ると発表しました。LeonardoのAPIは認証方法もリクエスト形式も異なるため、いずれにしても既存の連携には変更が必要です。

コードを書き直さずにremove.bgのAPIキーの代わりに使えるものは?

remove.bg互換のエンドポイントを使いましょう。removebackground.devはhttps://removebackground.dev/v1.0/removebgでremove.bgのパラメーター名とX-Api-Keyヘッダーを受け付けるので、エンドポイントのURLを変え、removebackground.devのキーを入れるだけです。対応しているオプションと違いは移行ガイドにまとめています。

画像のURLを受け付ける背景削除APIはどれですか?

remove.bg、Picsart、Leonardo.Ai、removebackground.devはURLを受け付け、セルフホストのrembgサーバーも同様です。Photoroomの背景削除エンドポイントとClipdropは、代わりにアップロードされたファイルを受け取ります。

背景削除APIはセルフホストできますか?

はい。rembgはHTTPサーバー(rembg s)やDockerコンテナとして、MITライセンスのBiRefNetなどのモデルで動かせます。ハードウェア、スケーリング、モデルのライセンスは自分で管理する必要があり、GPUがあると速度が大きく変わります。

背景削除APIにはどの出力形式を指定すべきですか?

透過が必要ならPNGかWebP、多くのマーケットプレイスのように使う先が透過に対応していないなら単色背景のJPGです。APIによってはPNG出力の上限がJPGやWebPより低い点に注意してください。remove.bgとLeonardo.AiはPNGを10メガピクセルまでに制限しています。

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出典